【PSP】ジャンヌダルク【レビュー】やっと出ましたよ! 焼き直しじゃない本当の大作が! こういうマス目移動型のSLGが大好きなことと相まって購入しました。 え?遅いって? いやぁ、価格が3000円ランクまで落ちるの待ってたんだもんw ジャンヌダルクというのだから、さぞ歴史をなぞりながら壮大なフランス対イギリスの闘いを描いてくれるのだろうと思ったら大間違い。 モンスターは普通に出るし、魔法だってバンバン打ちゃあ、変身だってしちゃいます。 これは中世ファンタジーの物語って思ったほうがわかりやすいですね。 でも、シャルル7世はナヨナヨした暗君で、それに目をつけた魔族がヘンリー6世に憑依した結果、こんな広大な戦禍が広がってしまったっていうようなフィクションは、妙なリアリティがあってありですけどねぇ。 自分たちの村を滅ぼされ、両親さえ失い天涯孤独となったジャンヌは、イギリスへの憤怒と、フランスを思う憂国の気持ちから、愛する者を守るために戦いへ身を投じます。 しかし、戦いを続けていくにつれ、イギリス側にはイギリス側の正義があること、フランスの民みんなが必ずしもフランスの勝利を願っているわけではないこと、そして、連戦連勝し一気に発言権を持ったジャンヌを疎ましく思う人々が大勢いること。 多くのやりきれない不条理に苛まれ、闘う目的を失うジャンヌ。 しかしそれでも、救世主でも運命でもない、自分自身が導き出した意思で再度闘いへ身を投じる筋書きは結構胸を打たれるものがありました。 この子、がんばってるやんってw こういうゲームって大体キャラクターにジョブがあるじゃないですか。 しかし、ジャンヌダルクにはありません。 そのキャラクターのステータスを見て、プレイヤー自身が何に向いてるのか見極めて役割を見出していく。 ジョブっていうわかりやすい個性はないけれど、よく見るとキャラごとに細かな向き不向きがあって良い意味で出撃メンバーには悩みました。 マップごとに、遠距離攻撃ができるキャラクターが欲しい、工作員がいないと橋がかけられない、マップが広いから移動力を重視して、などなどメンバーが画一的にならない配慮が随所に見られたことは嬉しかったです。 ただ、異様に魔法至上主義なのは当惑しましたね。 物理攻撃には命中率があるけど、魔法は絶対当たるし、全く魔法に向いてないキャラじゃなかったら何か適当な魔法を持ったらそこそこ強いってバランスはおかしいです。 これにもちゃんと命中率計算して、当たったり当たらなかったりしたらもっとちゃんとバランス取れてたと思うんですが。 盗賊系の当たらないことが特徴なキャラたちの立場は?って思いましたもん。 あと個人的な私感なのですが、ジャンヌダルクって言ったら魔女裁判にかけられて火あぶりになるシーンが一番有名ですよね。 今作でもしっかりそのイベントあるんですが、これがもうお約束を裏切りまくりのガーンとくるイベントでして、個人的に一番の見所です。 そんなのねーって! どれだけの人がそう叫んだことかw まぁ、彼女は救世主って役目に酔いしれて少し突っ張りすぎたところもあったと思うからその報いの意味もあるんだろうけど、それにしたって悲哀が際立つ。 「悲しいけどこれって戦争なのよね」ていうかw こういうゲーム増えてきたらPSP売れると思うな。 だって本当におもしれーから。 ☆×4.5 アマゾンへのリンク
by sinsei-virago
| 2007-03-07 01:00
| 市販ゲームレビュー
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