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電波の備忘録

【GBA】ポケットモンスターエメラルド【レビュー】

【GBA】ポケットモンスターエメラルド【レビュー】_a0063531_0151946.jpg


外から見る分にはポケモンってポケモンじゃんか、新しい作品だからって別に代わり映えもしないし、特別買うってのもなぁって思っちゃう一人だったんですが、それがそもそもの大間違い。
ポケモンはポケモンだからいいんです!

ポケモンってやっぱり子ども最優先で考えられているものだと思うし、初代がもう12年も前の作品とあっては、そうそうずっとシリーズやってるよって人はいないんじゃないでしょうか?
私も初代以外ほとんど遊んだ経験はなく、最近最新作のパールを買ってやり込み、その勢いでエメラルドも買ってしまったのですが、このシリーズ全てに浸透しきってるまごうことなきポケモンイズム!
いいですねぇ。
一回どれでも良いから遊んだことがあれば、そのときの経験を生かしてすんなりゲームを進められるストレスフリー度は相当のものです。
随分留守にしてた別荘というか、「ああ、変わらずにずっとそこに居てくれたんだなぁ」って気持ちが一入で、懐かしい面白みに感動してしまいました。

最初に出会う鳥ポケモンは一流にこそならないものの、そこそこ使えるキャラだ
とか、
炎ポケモンを選ぶと序盤辛いよ
とか、
そんな初代から培ったテンプレが未だ通用する気配りは出戻りユーザーにはとても嬉しかったです。
あー、こんなんあったあった!
そう思わず言ってしまってる内に、もう面白さも急上昇。

システムは同じでも、ポケモンは違うわけで、手探りの中、自分自身でベストメンバーを構築していく面白みは折り紙付き!
ちょこっと息抜きのつもりが気付けば二時間なんてことが何度もありました。
それもポケモンボックスで誰連れてくのか考えるだけでその内30分とかw
これも隅々までストレスフリーに作られた賜でしょうか。

新作っていうと、どうしても新しい要素を求めがちになってしまいますが、初代に出会ったときに感じたそれしか考えられなくなるほどの強烈な陶酔感を、もう一度味わえるならこれほどの喜びはないですね。
常に変わらない面白さがそこにある。
そんな在りし日の自分を思い出して、ほほえましくなるような良いゲームでした。

☆×4.5(やっぱり初代に5あげるとすると、これに5はあげられない!)
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# by sinsei-virago | 2007-03-29 00:29 | 市販ゲームレビュー

【PS2】実況パワフルプロ野球13【レビュー】

【PS2】実況パワフルプロ野球13【レビュー】_a0063531_0544214.jpg


俺は正直、このシリーズが好きだった。
新作が出るたびに、ここがおかしいとか、これはないとか最近はマイナス気味に語られることが多かったこのシリーズだけど、俺は俺でかなり楽しんで遊んでいた。
12ではサクセス選手だけで1チーム作ったくらいだしね。
なのにだ。
俺は今このゲームが嫌いだ。
わかるか???コナミ、てめぇ、俺の気持ちが。

今まではキャッチャーミットを見てコースを絞り打つシステムだったのに、今回はそれがない。
一応ストライクゾーンにマークは出るんだけど、キャッチャーミットを見て合わせるのと比べると明らかに違和感ありまくって打てやしねぇ。
俺は6で出会って、10から自分で買って本気で遊ぶようになったけどこんな屈辱はないね。
全く打てねぇんだもん。
そんなんありかよ?
今までの蓄積が全く効果ないシリーズものってさ。

実際の野球っぽさを無視したボコスカな初球振り。
どんなコースにバシっと決めても良いように打たれまくる。
ストレートは異様に遅いし、変化球のキレも悪すぎ。
手元でキュッって曲がるのがプロの球筋じゃねぇのかよ?
サクセスで投手なんて作れやしねぇ。
特殊能力だって利いてるのか利いてないのかわからないようなもんだし。
特殊能力なんて、見栄良くする以外の意味ないね。
特殊能力、奪三振?
んなもんねーよ。
やってみろよ、四隅に上手く入れたボールでも軽くいなされるから。

ねぇ、俺が好きだったパワプロってもうなくなっちゃったのかな?
そうだったら悲しいな、すっごく悲しいな。
俺はすっごく裏切られたけど、まだ君を信じている部分もあるんだよ。
ねぇ、コナミさん、俺最後に14信じてみるよ。
そん時はマジで 裏 切 る ん じ ゃ ね ぇ ぞ ?

☆×評価なんて誰がするかボケ!
アマゾンへのリンク(今回はリンク貼りません、だって買って欲しくないから)
# by sinsei-virago | 2007-03-25 01:05 | 市販ゲームレビュー

【PSP】ジャンヌダルク【レビュー】

【PSP】ジャンヌダルク【レビュー】_a0063531_0295156.jpg


やっと出ましたよ!
焼き直しじゃない本当の大作が!
こういうマス目移動型のSLGが大好きなことと相まって購入しました。
え?遅いって?
いやぁ、価格が3000円ランクまで落ちるの待ってたんだもんw

ジャンヌダルクというのだから、さぞ歴史をなぞりながら壮大なフランス対イギリスの闘いを描いてくれるのだろうと思ったら大間違い。
モンスターは普通に出るし、魔法だってバンバン打ちゃあ、変身だってしちゃいます。
これは中世ファンタジーの物語って思ったほうがわかりやすいですね。
でも、シャルル7世はナヨナヨした暗君で、それに目をつけた魔族がヘンリー6世に憑依した結果、こんな広大な戦禍が広がってしまったっていうようなフィクションは、妙なリアリティがあってありですけどねぇ。

自分たちの村を滅ぼされ、両親さえ失い天涯孤独となったジャンヌは、イギリスへの憤怒と、フランスを思う憂国の気持ちから、愛する者を守るために戦いへ身を投じます。
しかし、戦いを続けていくにつれ、イギリス側にはイギリス側の正義があること、フランスの民みんなが必ずしもフランスの勝利を願っているわけではないこと、そして、連戦連勝し一気に発言権を持ったジャンヌを疎ましく思う人々が大勢いること。
多くのやりきれない不条理に苛まれ、闘う目的を失うジャンヌ。
しかしそれでも、救世主でも運命でもない、自分自身が導き出した意思で再度闘いへ身を投じる筋書きは結構胸を打たれるものがありました。
この子、がんばってるやんってw

こういうゲームって大体キャラクターにジョブがあるじゃないですか。
しかし、ジャンヌダルクにはありません。
そのキャラクターのステータスを見て、プレイヤー自身が何に向いてるのか見極めて役割を見出していく。
ジョブっていうわかりやすい個性はないけれど、よく見るとキャラごとに細かな向き不向きがあって良い意味で出撃メンバーには悩みました。
マップごとに、遠距離攻撃ができるキャラクターが欲しい、工作員がいないと橋がかけられない、マップが広いから移動力を重視して、などなどメンバーが画一的にならない配慮が随所に見られたことは嬉しかったです。

ただ、異様に魔法至上主義なのは当惑しましたね。
物理攻撃には命中率があるけど、魔法は絶対当たるし、全く魔法に向いてないキャラじゃなかったら何か適当な魔法を持ったらそこそこ強いってバランスはおかしいです。
これにもちゃんと命中率計算して、当たったり当たらなかったりしたらもっとちゃんとバランス取れてたと思うんですが。
盗賊系の当たらないことが特徴なキャラたちの立場は?って思いましたもん。

あと個人的な私感なのですが、ジャンヌダルクって言ったら魔女裁判にかけられて火あぶりになるシーンが一番有名ですよね。
今作でもしっかりそのイベントあるんですが、これがもうお約束を裏切りまくりのガーンとくるイベントでして、個人的に一番の見所です。
そんなのねーって!
どれだけの人がそう叫んだことかw
まぁ、彼女は救世主って役目に酔いしれて少し突っ張りすぎたところもあったと思うからその報いの意味もあるんだろうけど、それにしたって悲哀が際立つ。
「悲しいけどこれって戦争なのよね」ていうかw

こういうゲーム増えてきたらPSP売れると思うな。
だって本当におもしれーから。
☆×4.5
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# by sinsei-virago | 2007-03-07 01:00 | 市販ゲームレビュー

【PS】雪割りの花【レビュー】

【PS】雪割りの花【レビュー】_a0063531_0524811.jpg


あーもう!
どうしてこれはこういう画風にしてしまったんだ!
ダブルキャスト、季節を抱きしめて、サンパギータとこれまでのやるドラはどれもこれもかわいい女の子が出てきて、本質的にはそうでないにしろ、ギャルゲーっぽいところで支持されてきた土壌があった。
なのに、このまーったく飾り気のない画風はどうしたことよ?!
私はシナリオ的に言えば、これが一番良い出来だと思うだけに悔しくてしょうがない!
売り込むにはパッと目に入る絵柄って一番大事じゃんねぇ。

AVGって何でもそうだと思うんですが、ある程度人事じゃないですか。
主人公が自分の分身とはいえ、こいつがどうなろうが知ったこっちゃないっていうか。
だから、無理やり大ボケな選択肢選んでみたりできるわけです。
しかし、今作は私無理でした!
本当にこれ切実なんだもん!

筋書きは、主人公は北海道の大学に通う大学生。
隣に住むOLの花織さんと顔見知りになり、淡い恋心を抱きます。
でも、恋人もいて、自分の入り込む余地など微塵もないことを痛感し、感傷に浸っていると彼氏が事故で亡くなったという知らせが!
その心症で入院してしまった花織さんを甲斐甲斐しく看病していると、主人公のことを亡くなった彼氏だと錯覚していく・・・。
とまぁ、こんな感じなのです。

AVGの選択肢ってのは、今の不幸せな状況から抜け出して、幸せを勝ち取るために普通あるものです。
しかし、恋心を抱いた花織さんと、不可思議な格好ながら、恋人同士になれた関係は既にもう幸せなのです。
でも、このまま亡くなった彼氏を演じ、偽者の彼氏のままで良いわけがないのはわかりきっている。
そんな状況の中で、偽りとわかっていても感じてしまう幸せと、本当の自分を愛してほしいジレンマがプレイヤーを襲うのです。
十二分に享受できる、不確かな足場の上に成り立つ仮初の幸せ。
とても手が届きそうにはないけど、どうしても望んでしまう本当の幸せ。
無理そうだと感じつつ手を伸ばすのか。
とりあえず目の前の得易い幸せに走ってしまうのか。
それはプレイヤーのあなた次第なのです。

この二択はゲームとわかっていて相当悩みました。
どっちが明らかに良いとは言えない世界で、プレイヤーが自分の価値観で主人公を操っていく。
これがやっぱやるドラなんじゃないっすかね?
☆×4.5
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# by sinsei-virago | 2007-03-03 01:13 | 市販ゲームレビュー

【GBA】ファミコンミニシリーズ ファミコン探偵倶楽部PARTⅡ うしろに立つ少女 前後編【レビュー】

【GBA】ファミコンミニシリーズ ファミコン探偵倶楽部PARTⅡ うしろに立つ少女 前後編【レビュー】_a0063531_024260.jpg


前作の「消えた後継者」をサスペンス風味というとすれば、こちらはホラー風味と言えるでしょう。
私は前作を遊んだとき、逐次実際にありそうだなというリアリティを随所に感じたものですが、本作にはあまりそれがありませんでした。
物語の中の奇妙な事件って感じがしてしまって、どうしても最後まで物語にのめり込んでいけなかったのは残念です。

しかしながら、このゲームの面白みは十二分にあると思います。
このゲームの醍醐味は狂気!
一見有識者だと思っていた人や、信頼できると思っていた人の裏側が、操作を進めるにあたって暴かれていき、進退に窮した相手が一気に本性をさらす瞬間の恐怖。
このガラッと周りの温度が一瞬下がるような、自分の知っている相手ではない相手が現れる言いようのない違和感が、皆さんが言われるような恐怖につながるんでしょうね。

話としては、わりとありがちな部類に入るシナリオだとは思いますが、王道は弁えていて及第点の出来にはなっていると思います。
第一段階で、結果としては偽りとなるその登場人物たちの人となりをしっかりプレイヤーに見せておいて、その後ボロボロと鍍金が剥がれ落ちていく・・・。
そういう二枚腰が、一見単純に見えるシナリオを奥深くしています。
私個人としては、想像を超えるような面白みはなかったにしろ、一個のゲームとしては一通り楽しく遊びましたというところでしょうか。

目の前で知ってる人が知らない人に一瞬で変わる、否定しようのない現実の怖さ。
これ、直接的じゃないだけに、こうじわじわ恐怖が襲ってくるよなぁ。
☆×4
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# by sinsei-virago | 2007-03-02 00:22 | 市販ゲームレビュー



本人の性格そのままに無軌道を地でいくごったにブログ

by sinsei-virago
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